ECOPARTY SCHOOL OILFIELD CARAVAN Report 002

2011年1月24日 ブッダ悟りの地。ブッダガヤ

昨日の長旅で腰と背中が固まったままだ。コルカタと違い、ブッダガヤーは観光客の町なのでホテルも快適だ。今日の予定を立てていると、そこにコルカタで知り合った、プレーボーイのラジャカーンが部屋をたずねてきた。
彼の故郷はこのブッダガヤのちかくの村の出身で、日本からきたナースのガールフレンドと一緒にこちらに帰っていたわけで、このホテルも事前にブッキングしてくれていた。
我々は、彼の案内でブッダガヤで一番おいしいホテルのレストランで、またもやカレーを食べてから近くを観光することにした。

ブッダガヤ周辺は、あの有名なブッダが悟りを開いたといわれる現在公園になっているところ意外は、なんの変哲もないインドの田舎だ。トラックで走りながらブッダが訪れた2500年前の原風景を求めやっと一本の大きなビーパル(菩提樹)をみつけトラックを横付けする。そしてその木の下でブッダのまねごとの瞑想をためしてみる。
木陰にそよぐ自然な風が気持ちいい。日本を出発してから約40日、一息つくまもなく今日までリラックスすることなく、ポカラストリートフェスティバルから日程のたたないインド・コルカタでのトラック通関、そしてブッダの足跡をたどる旅。ガイドブックには途中に山賊に注意を促す情報など神経の休まることのない日々がつづいたからだに、久しぶりに感じる自然の心地よさだ。ブッダもこの地できっとリラックスしたことだろう?

そんなこんなで、あっという間に陽が傾きはじめたので、明日は観光客と世界中からやってくる僧侶たちでにぎわう聖地の公園をみようということで、もう一泊することとした。
ラジャカーンは、我々に実家にカレーを食べに来いと執拗に誘ってくれたが、カレーと聞いて丁重に辞退申し上げた。(インドにきてから毎日カレー三昧のためさすがにつらくなってきた。)ラジャカーンは残念そうに、日本からのガールフレンドの待つ我が家に帰っていった。
ガイドとインド人スタッフの目を盗んで、ネパーリーのディレップさんと我々は、ホテルを抜け出し、近くにたくさんあるチベタンレストランでトゥッパ(チベットヌードル)を食べにでかけ、地元のひとでにぎわう店をみつけてはいる。
肉そばと肉やきそばとモモ(蒸し餃子)を注文。どちらもビーフが麺より多いかと思えるほどのボリューム。モモも粗引きの肉がずっしりの日本の餃子の3倍の大きさはある。
久しぶりのカレー脱出のせいか、ダシのきいた味は最高にうまかったが、その量はカブが食べきれないほどであった。腹も満たされホテルに帰るとガイドのサ フィートが食事を心配してくれていたが、やっぱり彼らインド人はカレーを食べるのだそうだ。我々は早々に部屋に引き上げ明日の移動にむけてベッドにもぐり こむ。

(ウワイ)


1月24日 菩提樹の木陰で瞑想してみた

ブッダガヤまでの長旅の疲れが取れない2011年1月24日。

窓の外は快晴で、朝から寺院のある公園に大量の人が入っていくのが見える。

今日は、トラックといっしょにブッダのいた2500年前の原風景をさがす予定。
部屋を出ようとするとルームコールがなった。
「Your friend coming」
レセプションからの連絡だった。
あれれ??ブッダガヤに友達いたっけ?ラジャカーンかな?

ロビーに行ってみると、昨日までトラックの運転をしてくれたドライバーだった。
ブッダガヤまでの仕事を終えたのでコルカタに帰るとのこと。
トラック関連の書類一式を受け取り、握手をして別れた。
12時間運転して疲れも見せないタフガイなドライバーだったなぁ、と思い返しているとラジャカーンが現れた。
カブと同い年で、コルカタの自称No1プレイボーイ。
日本から来た彼女と自分の実家に帰省しラブラブしてるはずなのに、わざわざバイクで1時間かけて我々に会いに来たらしい。
やれやれ、また騒がしくなるのか。。。

思った通り、ラジャカーンはエロエロな会話を繰り広げている。
やつの自慢はアレ。いつもアレのことしか考えていない超ファンキーモンキー。
だけど日本人の彼女お腹を壊したので自慢できず非常に残念がっていた。
生物として本当にシンプルだなと感心する。

とりあえず、昼食を済ませトラックで移動することに。
あれ?トラックのドライバーは帰っちゃったよね・・・。
カブ 「あのぅ、トラックは誰が運転を?」
ボス  「新しいドライバーはまだ来てないから、カブしかいないね」
カブ 「・・・はい・・」

異国の地、しかも人・車・リキシャーが混沌とするインドの観光地、運転経験がほぼゼロのカブは一気に緊張する。
先導するバイクを追い、ビビりながらゆっくりトラックを走らす。
4tといってもボディーはロング、中身は積載重量がぎりぎりの機械たち。
車両感覚が十分でない以上、スピードを出さないに限る。
正面と左右のミラーに神経を尖らせ、スピードを見ようとふとメーター見ると、燃料がほぼ無い・・・
あのドライバー、燃料使い切って帰りやがったのか!
せめて燃料ないよ、とか言ってくれればいいのに・・・。

給油を終え、少し走ると一本道。
山は無く、景色は左右対称のように流れていく。

バイクが止まった。
どうやらお目当ての菩提樹を発見したらしい。
道から外れた田んぼの真ん中に、家と大きな菩提樹が立っている。
そこに行くには、いわゆる凸凹道を通らねばならず、しかも狭い、トラックが田んぼに横転したら大変だ。
ボス 「あそこにトラック入れる?」
カブ 「ちょっと無理じゃないっすか?」
ボス 「他にないかもしれないし、時間もないよ」
カブ 「ムリです!」
ボス 「じゃあドライバー交代!!」

しばらく空気が険悪になる。
だって他にドライバーいないんだもん・・・
挑戦してもいないのに無理だと決めるなと言わんばかりの空気・・
ラジャカーンもカブを励ましに来る。
カブとしてはトラックはネパールに持っていくんだから、もしここで壊れたら意味ないじゃんと文句をいい放つが・・

仕方なく、
カブ 「ムリそうなら途中で止めますからね」
ボス 「・・・」
ラジャ「オマエハァ~、ヤレルヨ!」
めっちゃ不安だ・・。

エンジンをかけ、できるだけ頭が真直ぐ入るように大回りでトラックを狭き道へ指す。
凹凸道は土・砂・石が絶妙なバランスで凹凸を構成し、道の端は崩れて欠けている箇所もある。
できるだけ道の真ん中で凹凸にないラインを探しながら通るしかない。
神経を尖らせ、前後のヘルパーをサインを見ながらドコドコゆっくり走る。
なんとか行けそうだ。
だが、ゴール手前に柔らかそうな砂ゾーンが現れる。
ここは少しスピードあげて惰性で乗り切ろう、前輪が越えたらもう一度アクセル踏んで・・・
ブゥーンとアクセルを踏み込んでなんとかクリア。
ふぅやれやれ。。
だが、菩提樹は狭いサークルの中心で、周りは家畜のエサである藁が山のように積まれている。
トラックのロゴが見えなきゃ意味がない。
何回も何回も切り替えして、菩提樹の後に横付けした。

とりあえずトラックを降りて気が付いた。
家の人であろうインド人たちが集まってこっちを見ている。
怒られるかなぁ・・勝手に乗り付けたら迷惑だよね。
しかし、全く気にしない!
懐の深いインド人家族に感謝しながら、菩提樹の木陰で休憩。
心地よい風が吹いて、なんて気持ちいいんだろうと思ったりもする。

なんだか瞑想せよと言われてもよくわからん。
ブッダは瞑想の末、この地で悟りを開いたというが・・・
とりあえず無事にネパールへ到達できるようにと祈った。
そう、瞑想ではなくお祈り。

運転席に乗り、菩提樹を中心にぐるっと大回りで左に回る。
ザシャッという音に反応して振り返ると後輪によって家畜のエサの山が崩壊している。やっちまった~、と恐る恐る家の人の顔を見るが満面の笑み!
またまた懐の深さを噛みしめて無事に元の車道へ帰ることができた。
その後は反対側の原っぱにウシがたくさんいたので、トラックを突入させ絡ませてみたり、一本道を走り去るところを撮るべく何回も往復したり、撮影しまくった。

夕方になり、ホテルへ戻ると午前に別れたドライバーが待っていた。
理由は、渡した書類に不備があったとのこと。
もしかして一日中待ってたの?
そんなことならトラックの運転やってもらえばよかった!!

疲れがどっと出てチベタン料理を食べた後は、深い眠りに入る。
明日は、ブッダが修行した地、ラージギルを目指す。

(カブ)